電撃決断に強い警戒感 米朝首脳会談にアメリカの専門家

2018/03/12 08:04

 トランプ米大統領が、金正恩朝鮮労働党委員長からの直接会談の要請を受け入れた電撃的決断に対し、米核問題専門家のジェフリー・ルイス氏はツイッターで、米朝首脳会談は北にとって長年の悲願だったと指摘。「核・ミサイル開発の進展により米国は北朝鮮を対等に扱うようになった」と内外に示すのが金氏の真意だと楽観論にくぎを刺した。「非核化の意思がないと判明した時、どうするのか」と拙速な行動に疑問を呈し、会談が失敗した際に外交的危機が生じる可能性があると懸念を示した。

 国務省で不拡散政策を担当した国際戦略研究所のマーク・フィッツパトリック氏は、北の体制宣伝に利用される恐れを認めながらも「核危機を外交解決に導く貴重な機会を得るために必要な代価」と強調、金氏から非核化の言質を直接引き出す好機だとする。

 ただ、北が過去の核合意などに関し文言の曖昧さを悪用して核・ミサイル開発を続けてきた経緯から、「非核化」の定義の明確化が求められるほか、核施設解体や査察の受け入れまで制裁を維持する枠組みの確立に周到な準備を要すると指摘した。(共同)