敬遠される職場恋愛

2018/02/14 13:14

 バレンタインデーが近づき、マンハッタンにある有名チョコレート店をのぞくと、店内は男性客ばかりで一つ一つ吟味しながら、商品を選んでいた。

 米国では、主に男性がチョコレートや花束を渡し、パートナーに思いや日頃の感謝を伝える日。カップルでレストランに出かける人も多く、日本のクリスマスイブのような、ロマンチックな雰囲気が街に漂う。

 そんなバレンタインデーを前に話題となったのが、職場恋愛の減少だ。ある民間調査が1日に発表したデータによると、職場の同僚とデートした人は36%となり昨年の41%から減少、過去10年間でも最低となったという。セクハラが社会問題となり、男性が気軽に女性を誘えないという背景が指摘されている。

 各界の権力者による相次ぐセクハラ報道には強い憤りを覚えるものの、一部の米女性たちの「怒り」の声には、気後れしてしまうことも少なくない。

 先日は食品大手のペプシコが、食べるときに音を立てない女性向けスナック菓子「ドリトス」を開発中と発表したら、SNSで「求めているのは女性用チップスじゃなく、機会の均等だ」などと非難が殺到、中止に追い込まれた。性別に基づいて、振る舞い方を提示することがタブーの米社会。トランプ時代にその傾向は一段と強まっている。(上塚真由)