歳出増、財政運営が焦点 予算教書公表へ

2018/02/13 01:36

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米政権は12日、2019会計年度(18年10月~19年9月)の予算編成方針を示す予算教書を発表する。軍事費の積み増しや、メキシコ国境の「壁」の建設費などを盛り込む見通しだ。国家の財源をどのようにやりくりするかの財政収支の見通しも焦点になる。

 ロイター通信によると、トランプ大統領が公約に掲げた国境の壁の実現に向け30億ドル(約3300億円)を要求する。老朽化した道路や橋などのインフラ整備を進める予算措置にも触れる。1月の一般教書演説では、インフラ投資の額について1兆5千億ドル(約163兆円)と示していた。

 予算教書は政府が毎年2月初めに示し、税制・財政関連の法律の立案と決定権を握る議会に提出される。ただし19年会計年度予算については、議会がすでに歳出上限を大幅に増やす方針を決めており、予算教書はこれに沿った内容になる。

 大幅な歳出増によって財政悪化が懸念されており、予算教書が示す財政運営の方針も注目されそうだ。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、トランプ政権が予算教書で予測する経済成長率が、19年に3・2%、21年が3・0%、26年は2・8%と高めの数値を示すと報じた。

 トランプ政権は、規制緩和やインフラ投資などが成長率を引き上げるとみており、予算教書でも、税収の増加などを通じて、財政の悪化を防ぐ狙いを示すとみられる。