金正恩氏の“元恋人”が平昌五輪への芸術団派遣協議に出席? 北は選手団より政治宣伝を優先

2018/01/13 18:11

 【ソウル=桜井紀雄】2月開幕の平昌五輪への参加問題をめぐり、北朝鮮は13日、芸術団を派遣するための実務協議を15日に南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)の北朝鮮側施設「統一閣」で開くことを提案した。韓国統一省が明らかにした。

 韓国側は12日、選手団や応援団など北朝鮮代表団派遣全体の具体的課題を話し合う実務会談を15日に板門店の韓国側施設で開くことを提案した。北朝鮮側は、政治宣伝色の強い芸術団派遣を優先した形で、立場の違いが浮き彫りになった。

 北朝鮮は、協議を受け持つ代表団として、トップにクォン・ヒョクポン文化省芸術公演運営局長を指名。管弦楽団の指揮者や玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長も含まれ、芸術団問題に集中する態勢を取っている。玄氏は過去に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の元恋人だという噂もあった人物だ。

 芸術団は規模も大きく、韓国で公演を開くには調整を先行させる必要があると判断したようだ。韓国側は15日の会談出席者として統一省の千海成(チョン・ヘソン)次官ら3人を提示。北朝鮮は、派遣全体の実務会談について「後ほど通知する」としており、芸術団派遣だけが議題になる場合、韓国側が出席者を見直す必要も出てくる。