朝鮮大学校系団体、不正使用の補助金150万円返還 東京・小平市が命令 

2017/12/07 07:21

 朝鮮大学校(東京都小平市)関係者らが幹部の「小平市ごみ減量推進実行委員会」が12年間にわたり不正に使った補助金約150万円を小平市に返還したことが6日、分かった。市は幹部に対する刑事告訴を検討している。

 小平市によると、市が11月22日、委員会に対し、平成25~28年度の補助金が不正に使用されたとして違約金を含めた56万円の返還を命じた。これに対し、委員会は同月24日、18~29年度に不正使用した補助金151万円を市に返還した。

 委員会は25~29年度の毎年度、恒例の「こだいら環境フェスティバル」(市・同委主催)のポスターデザイン制作を朝鮮大学校に、ポスターの印刷を武蔵村山市の「福島グラフィック」に発注したとして、計約50万円を支払ったとする会計報告を小平市に行っていた。いずれの支払いも市による補助金が原資になっている。

 

 ところが、28、29年度にデザイン制作を請け負った「朝鮮大学校装飾」は存在していなかった。さらに委員会は、「福島グラフィック(株)」が発行者として明記された領収書を25年度から毎年度、受け取っていたにもかかわらず、記載された領収書の所在地に同社は実在していなかった。

 このため、小平市が11月14日、元同校職員で委員会の副実行委員長に事情を聴いたところ、ポスターのデザイン・印刷代の領収書を偽造していたことを認めた。市は4年に委員会を立ち上げた際、同校に参加を要請。同年以降、同校関係者3人が中核メンバーとして活動してきた。だが、今回の不正発覚を受け、委員会は今年度末までに自主解散することや、副実行委員長のほか会計担当とメンバーの同校職員2人の退会処分を決めた。

 同校は産経新聞の取材に対し「断る」としている。

 ■朝鮮大学校 昭和31年、東京都北区の東京朝鮮中高級学校内で創立し、34年、小平市に移転。43年、東京都の美濃部亮吉知事(当時)が各種学校として認可し、固定資産税が免除されるなどさまざまな税制上の優遇措置を半世紀近く受けている。