米上院共和党のトップが補選候補に撤退を要求 少女へのわいせつ疑惑で 5人目の女性が名乗り

2017/11/14 10:32

 【ワシントン=加納宏幸】米南部アラバマ州で12月12日に実施される上院補欠選挙の共和党候補、ムーア元同州最高裁判事(70)が未成年の少女にわいせつな行為をした疑惑で、上院共和党トップのマコネル院内総務は13日、ムーア氏に選挙戦からの撤退を求めた。16歳のときに被害にあったという5人目の女性が同日、新たに名乗り出たが、ムーア氏は一連の疑惑を否定している。

 マコネル氏は記者団に「ムーア氏は身を引くべきだと思う」と語った。同氏は疑惑を否定しているが、マコネル氏は「私は(被害を受けたと主張する)女性を信じる」と述べた。

 ムーア氏は疑惑を重ねて否定し、最初に報じたワシントン・ポスト紙を相手取って訴訟を起こす考えを明らかにしている。またツイッターで「身を引くべきはマコネル氏だ」と非難。陣営を通じ、疑惑を「魔女狩り」と断じた。

 新たな疑惑は、ムーア氏が1970年代にレストランで働く当時16歳の女性を車で家まで送り届けた際、胸を触ったり服を脱がせたりしようとしたというもの。女性が13日に記者会見して明らかにした。

 ただ、投票用紙からムーア氏の名前を削除することはできず、共和党では予備選で敗れたストレンジ上院議員らの名前を書き入れて投票させる動きも出ている。その場合、ムーア氏が撤退しなければ共和党の票が割れて民主党が勝ち、上院の議席配分が共和51、民主(無所属含む)49と接近する可能性がある。