「チェコのトランプ」率いる政党、第1党確実に

2017/10/22 04:15

 【プラハ=笹沢教一】チェコ下院(定数200)の総選挙が20、21日に行われた。

 開票が終了した21日夜のチェコ統計局の発表によると、「チェコのトランプ」の異名を持つ富豪のバビシュ前財務相(63)率いる中道右派の大衆迎合(ポピュリズム)政党「ANO2011」が得票率30%を獲得、ほかを大きく引き離して第1党を確実にした。

 ANOはチェコ語で「イエス(はい)」を意味し、汚職追放や既成政治打破を掲げる。今回の投票率は約60%だった。

 2~4位は得票率11~10%台の僅差で並んだ。欧州連合(EU)懐疑派の中道右派・市民民主党が2位、以下、既存政党に批判的な新興勢力「海賊党」、反イスラム・反EUを掲げる日系人トミオ・オカムラ氏(45)率いる極右新党「自由と直接民主主義」と続く。総じて伝統的な政党に批判的で、反EUの立場を取る政党の躍進が目立った。

 現政権でANOと連立を組んでいたソボトカ首相(45)率いる中道左派・社会民主党は7%台にとどまり惨敗した。