G20開幕、金融リスクなど議論 日銀は緩和策継続を説明

2017/10/13 09:42

 【ワシントン=塩原永久】日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が12日午後(日本時間13日午前)、米ワシントンで始まった。会期は13日まで。世界経済の先行きやリスク要因を議論し、成長を後押しする構造改革が重要だとの認識を参加国が共有。日本は基礎的財政収支(PB)の2020(平成32)年度の黒字化目標を先送りする方針を説明する。

 日本から黒田東彦日銀総裁と財務省の浅川雅嗣財務官が出席した。麻生太郎財務相は欠席した。

 黒田総裁は開会前、報道陣に「世界経済は非常に順調に成長しているが、いろいろな不確実性もある」と語り、G20会合で金融緩和策を続ける方針を各国に説明する考えを示した。

 米欧の中央銀行は、2008年の金融危機後に取り組んだ金融緩和策の縮小に動き出している。

 今回のG20では北朝鮮情勢などの地政学的な問題に加え、「米国などが金融政策を変えていった場合、金融市場にどういった影響を与えるかというリスク要因」(黒田総裁)も話し合われる。

 

 物価や賃金の上昇率が低水準にとどまっている先進国共通の現象や、金融インフラに対するサイバー攻撃への対応策についてもテーマに挙がるとみられる。

 安倍晋三首相は9月、20年度のPB黒字化達成の目標を先送りする方針を表明した。日本は会合で先送りの方針を説明したうえで、引き続き財政健全化に取り組む姿勢を強調する。