朝鮮総連傘下の金剛山歌劇団、仙台公演中止に 資金不足か

2017/09/13 07:00

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の金剛山歌劇団(東京都小平市)が9月に仙台市内の施設で開催を予定していた公演が中止になったことが12日、関係者の話で分かった。資金不足で開催を見送ったものとみられる。

 開催予定だった会場「仙台銀行ホール イズミティ21」(同市泉区)を管理する同区まちづくり推進課によると、公演は当初、21日に開催するとして、会場の貸し出し予約を受けていたが、6日にキャンセルの申し出があったという。

 公演会場で配布されるパンフレットに広告を掲載したことのある複数の企業は昨年以降、相次いで広告料としての出資を打ち切っている。ある企業は「広告掲載の依頼が来なかったので、出資もしなかった」と話しており、開催資金が十分に集まらなかったことが理由とみられる。

 同歌劇団の仙台公演をめぐっては、市議会6月定例会の一般質問でも追及されていた。

 渡辺拓市議(自民)は、昨年9月に同歌劇団が市内の公共施設で公演したことを念頭に、「団体公演のパンフレットに『仙台市議会議員』の肩書を明記して広告を出していた議員がこの議場に存在する」と指摘。その上で、「わが国を核で恫喝し、同胞を拉致する無法国家に対して、日本政府が経済制裁をするなか、支払った広告料がどのように使われるか想像したことがあるか」と訴えた。

 

 関連して、野田譲元議長(自民)は同定例会で「(発言内容が)事実であるなら、公職選挙法に関わらないのかどうか、調査をしてほしい。選管なりに調べていただくよう要請する」と正副議長に求めた。これを受け、岡部恒司議長(当時)は産経新聞の取材に「広告を出した市議に注意した」とし、「『もうやらない』と応じている」と語った。

 朝鮮総連(東京都千代田区)は産経新聞の取材に「何度も言っているが、産経新聞の取材は受け付けていない」と話している。

【用語解説】金剛山歌劇団

 朝鮮民族の音楽や舞踊の普及を目的に昭和30年に在日朝鮮中央芸術団として設立。49年に現在の名称になった。北朝鮮は「唯一の海外総合芸術団体」と位置付け、49年に最高の栄誉とされる金日成勲章を授与したとされる。ホームページによると団員70人で、日本や北朝鮮のほか韓国、中国などで公演を行っている。