中国人が日本で事件に巻き込まれるケースが多発  大使館が注意喚起

2017/09/05 17:21

最近、日本で中国人が殺人事件や失踪事件、傷害事件などに巻き込まれるケースが多発しており、社会で注目を集めている。在日本中国大使館は、安全に関する意識を高め、自分を守る能力を向上させるようにと、在日華人に何度も注意喚起している。中国新聞網が報じた。

中国人が事件に巻き込まれるなどしたケース

8月14日、日本の警察は、神奈川県の山林で見つかった女性の遺体が、行方が分からなくなっていた中国籍の姉妹・陳宝蘭(ほうらん)さんと宝珍(ほうちん)さんだったことが判明したと発表した。二人は福建省出身だった。容疑者は宝蘭さんがバイト先の飲食店で知り合い、交際していた男性(39)で、金銭トラブルがあったと見られている。男性は既に逮捕されている。

8月27日、北海道釧路市の海辺で、地元の漁師が女性の遺体を発見。DNA鑑定の結果、その遺体が7月23日から行方不明になっていた中国人教師の危秋潔さんであることが判明した。危さんは一人で日本を旅行し、7月22日に札幌のゲストハウスを出てから行方が分からなくなっていた。ゲストハウスには、家族へ別れを告げるような内容の書かれたメモが残されていたため、警察は自殺の可能性があると見ている。

その他、8月29日、静岡県の警察は、富士宮市北山で湖北省黄岡市出身の中国人留学生・馮如■(■は亦の下に廾)さんの遺体を発見した。馮さんの母親・蔡さんによると、同月10日にビデオ通話した後、14日から馮さんと連絡が取れなくなっていたという。現在、警察が司法解剖を行って死因を調べている。

 

期待を膨らませて日本へ行き失望するケースも

日本で中国人が事件や事故に巻き込まれるケースが増えており、近年の状況を分析すると、その多くが留学生や研修生であることが分かる。

日本の法務省の統計によると、2016年、日本で研修生として働いていた中国人の数は8万5000人。15年に日本で失踪した外国人研修生の数は5803人で、うち3116人が中国人だった。

中国人は、日本の発展途上国の人を対象にした、最長3年間日本で働きながら技術を学べる制度「技能実習制度」を活用して、「実習生」として日本に行き、働くことができる。この制度は元々、外国人研修生を受け入れることで、発展途上国に技術を伝えることを目的としているものの、近年は日本で高齢化が加速し、人手不足となっているため、この制度を利用して、人件費を安く抑えながら人材を確保しようとする企業が増えている。

多くの外国人労働者は、日本ではたくさんお金を稼ぎながら、最先端の技術も学べると、期待を膨らませて日本にやって来るものの、実際に来てみると、現状は大きく異なっていることに気付く。会社で不公平な扱いを受けたり、ケガをしたり、過度の残業が原因で過労死したりする実習生もおり、うち中国人研修生が占める割合が最も高い。

中国人が日本で事件や事故に巻き込まれるケースが多いのはなぜなのだろう?実際には、そのような問題は日本だけで起きているわけではない。どこの国であったとしても、知らない環境に置かれると、初めのうちは、身体的な問題、金銭的な問題、心理的な問題など、いろんな面倒なことが起きるものだ。海外で生活している場合、微信(Wechat)などのSNSを活用したり、現地の華人、留学生の活動に参加したり、有益なグループ活動に積極的に参加したり、さらには、日本の風習、文化関連の展示会、公演などを見に行ったり、読書、運動をしたりして、充実した時間を送ることができる。そうすることで、その国のことを深く理解したり、孤独感を解消したりすることができる。

在日本中国大使館は在日華人に、自分の身をしっかり守るようにと何度も注意喚起を行っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年9月5日