トランプ米大統領、訪仏会見で「偉大な好人物」と習近平氏を絶賛 劉暁波氏死去は無視 5時間後にわずか4行の追悼声明

2017/07/14 10:20

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は13日、パリで行ったマクロン仏大統領との首脳会談後の共同記者会見で、中国の民主活動家の劉暁波氏の死去に言及せず、代わりに中国の習近平国家主席を「偉大な指導者で才能にあふれた好人物だ」と称賛した。その約5時間後、米ホワイトハウスは「「トランプ大統領は(劉氏の死を)深く悲しんでいる」との声明を発表した。批判を受けて急きょ声明を出したとみられる。

 トランプ氏は記者会見で、香港のテレビ局の記者から米中関係について聞かれ、習氏について「彼は中国にとって正しいことをしたいと思っている」と述べた。北朝鮮問題をぐる中国の対応について「(習氏には)もう少し出来ることがあると思うので様子を見る」などと語り、北朝鮮問題や貿易問題で中国との関係強化に前向きな姿勢を強調した。

 しかし、劉氏の死去を契機に中国共産党体制の人権抑圧に対する国際的な批判が高まる中、トランプ氏が劉氏に関して公の場で何も発言しなかったことに対し、ネット空間などで非難が噴出した。ホワイトハウスの声明はわずか4行のおざなりな内容で、今後、トランプ氏の対中姿勢を疑問視する声が広がる可能性もある。