国連安保理、北朝鮮非難声明、米譲歩で露同意

2017/04/21 09:54

 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会は20日、北朝鮮による16日の弾道ミサイル発射を「強く非難する」とする報道声明を発表した。米露の対立で声明発表はいったん見送られたが、米国がロシアの要求を受け入れ、「対話を通じた」解決、との文言を加える修正で合意した。

 報道声明は安保理の結束した意思を示す際に発表され、理事国全15カ国の同意が必要となる。米国は19日に声明案を配布。これまで北朝鮮の後ろ盾となってきた中国は、当初から米国案に賛同していた。

 米国のヘイリー国連大使は20日、当初の声明案にロシアだけが反対したと記者団に明らかにした。

 米国は28日に安保理で北朝鮮の核・ミサイル開発問題を討議する閣僚級会合を開催。北朝鮮への圧力強化を図るため中露に協力を呼びかける見通しで、これを前に声明内容でロシアに譲歩したとみられる。

 声明は制裁決議を無視してミサイル発射を続ける北朝鮮に「最大限の懸念」を表明。「これ以上の核実験を行わないよう求める」と明記し、前回の声明より表現を強めた。修正結果を踏まえ、北朝鮮との対話を通じた平和的、包括的な解決に向けた取り組みを歓迎すると言及した。