イラン大統領選 候補者決まる 対米関係占う試金石に

2017/04/21 10:45

 【カイロ=佐藤貴生】イランで5月19日に行われる大統領選で、穏健派で再選を目指すロウハニ大統領ら6人が候補者に正式に決定した。ロイター通信などが20日、国営メディアの情報として伝えた。2015年に欧米など6カ国との核合意にこぎ着けたロウハニ師と、保守強硬派のライシ前検事総長の事実上の一騎打ちになる見通しだ。

 トランプ米政権がイランに対して厳しい姿勢で臨む方針を示す中、今後の両国の関係を占う上でも重要な選挙となる。

 ライシ前検事総長はイランのイスラム教シーア派最高指導者のハメネイ師が後ろ盾とみられ、両者ともロウハニ大統領の下での経済の低迷を批判している。

 ロウハニ師をめぐっては「核合意で欧米などに妥協しすぎた」という厳しい見方が保守派から出ているほか、「核合意に達したのに海外からの投資が期待したほど回復しない」といった不満が国民の間で広がっていたとされる。

 このほかの候補は、前回選でロウハニ師に敗れた保守強硬派のガリバフ・テヘラン市長ら。1600人を超える立候補届け出があったが、ハメネイ師の影響力が強い護憲評議会が候補者を6人に絞り込んだ。