日中韓首脳会談、5月以降に=互いにぎくしゃく

2017/02/21 10:40

 日中韓首脳会談の見通しが立たない状態が続いている。

 韓国内政の混乱に加え、日韓は慰安婦を象徴する少女像の設置問題で関係が悪化。中韓も在韓米軍への最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備をめぐり関係が冷え込むなど、互いにぎくしゃくしているためだ。会談が実現するのは、早くて5月以降となる公算が大きい。

 「しかるべき時期に開催すべく調整中だが、現時点で日程は決まっていないのが現実だ」。菅義偉官房長官は20日の記者会見でこう語り、首脳会談開催のめどが立っていないことを認めた。

 日中韓首脳会談の議長国は、原則1年ごとの持ち回り。日本は昨年、議長国として12月中旬の開催を調整したが、朴槿恵大統領の職務停止など韓国内の混乱のあおりを受け、最終的に昨年中の開催を見送った。

 さらに昨年12月末には、韓国・釜山の日本総領事館前に少女像が設置され問題化。安倍晋三首相は抗議のため駐韓大使を一時帰国させたままだ。岸田文雄外相は17日にドイツで韓国の尹炳世外相と会談したが、首脳会談は議題にならなかった。

 中国は、在韓米軍へのTHAAD配備に神経をとがらせている。また、5年に1度の共産党大会を今秋に控え、東・南シナ海問題で対立する日本との会談に積極的に応じる機運に乏しい。

 朴氏が罷免されれば韓国の憲法は60日以内の大統領選実施を定めており、早ければ4月末にも行われる見通し。日本政府高官は首脳会談について「韓国側から誰が出席するか分からない状況では難しい」と指摘。少なくとも調整は韓国の次期政権が固まってからになるとの認識を示した。