韓国大統領選 安煕正氏、支持率20%超え “台風の目”に

2017/02/21 10:40

 【ソウル=名村隆寛】韓国の次期大統領選で、左派系の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)前代表が支持率トップを維持するなか、同党に所属する安煕正(アン・ヒジョン)忠清南道知事の支持が急伸している。

 世論調査会社リアルメーターが20日に発表した支持率調査(13~17日、約2500人対象)では、文氏が32・5%で7週連続の1位。安煕正氏は20・4%で4週連続で支持率を伸ばし、初めて20%を超えた。文氏との差も前週の16・2ポイントから12・1ポイントに縮めた。

 この2人に、職務停止状態の朴槿恵(パク・クネ)大統領の代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)首相が14・8%、第2野党「国民の党」の安哲秀(チョルス)元代表が8・8%で続いている。日本を「敵性国家」とみなす過激な発言で知られ、1月には3位につけていた「共に民主党」所属の李在明(イ・ジェミョン)城南市長は8・1%にまで下げ、伸び悩んでいる。

 潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長が今月初めに大統領選への不出馬を表明したことで、文氏の独走が続いているが、混戦状態の2位圏から安煕正氏が一歩抜けだし“台風の目”となっている。

 「共に民主党」の文氏、安氏、李氏の支持率は合わせて初めて6割を超えた。安氏は保革の垣根を越えた「大連合政府」の創設を訴えており、党外でも支持を集めているようだ。

 安煕正氏は2002年の大統領選で盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏の当選に貢献し、10年には忠清南道知事に当選した。

 慰安婦問題など日韓の「歴史問題」については「解決していない」との認識を示している。しかし、文氏や李氏のように、慰安婦問題をめぐる日韓合意の無効化は明言していない。大統領に当選した際には、歴史問題を切り離し安全保障や通商分野で日本との協力強化を目指す姿勢を見せている。