【タイ】フジ日本精糖、デイプラスと製パン事業開始

2016/02/04 08:30

 フジ日本精糖(東京都中央区)は2日、タイの合弁会社への出資比率を引き上げ、子会社化すると発表した。先月には同社で初となるパンの製造・販売をタイで開始。同社がタイで展開する砂糖を原料とした機能性食品素材「イヌリン」の製造・販売に加え、事業の拡大を推し進める。
 
 合弁会社デイプラス(タイランド)へ共同出資する製パン事業会社のデイプラス(群馬県高崎市)など2社から株式を取得し、出資比率を30%から51%に引き上げる。取得株式数は3万1,500株で、額にして315万バーツ(約1,000万円)。これによりデイプラス(タイランド)への出資比率は、デイプラスが48%、フジ日本精糖がタイで出資するイヌリンの販売会社フジ日本(タイランド)が1%になる見込み。
 デイプラス(タイランド)は2014年9月、資本金1,500万バーツで設立された。
 
 ■「天然酵母パン」を発売
 
 フジ日本精糖は1月からデイプラス(タイランド)を通じ、60日間の保存が可能な「天然酵母パン」の製造・販売を開始。種類は「チョコレート」「北海道クリーム」「塩バター」の3つで、価格は24バーツ。コンビニエンスストア「ファミリーマート」で販売している。
 デイプラス(タイランド)の中部アユタヤ工場(敷地面積約5,000平方メートル)で、1日当たり5万個を生産する。従業員は50人。当面はタイ国内で販売するが、長期保存が可能なことから近隣諸国への販売も視野に入れる。
 同社の担当者はNNAに対し、「イヌリンに付加価値を与える商品開発を模索していた」と説明。同社がタイ国内で築いた販売網と、デイプラスの持つ製パン技術で事業の拡大を図り、年間で2億バーツの売り上げを目指す。
 フジ日本精糖は12年にイヌリンの製造を手掛けるフジ日本・タイ・イヌリン、13年にフジ日本(タイランド)を合同出資で設立している。