現実を直視しているのか? 「韓国国産兵器」が「韓国型兵器」に改名された真相とは…

2016/01/28 10:43

 韓国の軍事用語は難解だ。韓国軍事筋は小欄に“自力開発”を目指す戦闘機(KFX)を「韓国国産戦闘機」だと誇っていたが、最近は「韓国型戦闘機」と弱気に言い換える。「国産」という看板を掛けるにあたり100%国産の必要はないが、常識の線がある。常識の許容範囲の広さでは中国と地球王者を競う韓国も看板倒れが確実なため、「韓国型」と実態を反映させたようだ。自国技術力を過信(妄想?)し、有り得ない高望み計画に内外専門家はずっと疑問視(危険視?)していた。パクリに不正行為、ぶざまな欠陥を続々露呈する韓国特有の不良兵器は「韓国製」ならぬ「韓国性兵器」と呼ぶのがお似合い。

 不正流用蓄積で米も警戒

 韓国国防省は2015年12月、韓国が「独自開発」中のKFXに搭載する飛行制御など21項目の先端技術移転を、米政府が承認したと発表した。詳細を調べると、承認は「大枠で」との条件が付いていて、一部項目の細部は輸出未承認で追加協議を行う。全て移転されるかは完全に未知数で、いつもながらの都合の良い解釈だった。実は技術移転要求は合計25項目。内、レーダーなど4項目の最先端技術移転は15年4月、米政府が既に拒絶している。

 

 米政府の警戒ブリに、韓国当局者はしばしば首をかしげるが、恐ろしいほど無自覚ではないか。韓国空軍の主力戦闘機F-15Kの場合、主要部を除くパーツを米国より持ち込み、韓国企業が組み立てるが、技術が未熟で多くの乗員が命を失った。未熟克服にはコツコツと研究を重ねる他ない。だのに韓国はブラックボックス指定の暗視装置を分解し、仕掛けられた細工も知らず米側に探知されてしまう。韓国が不正流用した米技術は▽対艦ミサイル▽多連装ロケットシステム▽戦車…最低20種類前後にのぼる。同盟国にあるまじき裏切りの蓄積で、米技術供与の「蛇口」は急激に絞られた。不正入手した製品・部品の新規購入にも米国は、通常の数倍もの高値を課し始めた。

 数々の悪行がたたり、次期主力戦闘機F-35も40機全て完成品で買うことになろう。対照的に航空自衛隊は4機を完成品で買い、残り38機は主要技術を米側から取得、エンジンや電子機器部品などの国内製造に一部参画し、最終組み立ても行う。ライセンス率は40%だが、空自の将来的な各種戦闘機引退に伴う追加入手で段階的に割合が上昇していく可能性も秘め、わが国の軍需技術・基盤底上げに大いに資する。コストダウンを図る米側の思惑もあるが、9カ国の共同開発国ではない外様・日本の参画は技術力が評価された結果でもある。

 

 しかも、アジア・太平洋地域各国で運用するF-35は日本で検査・整備される。「物納」の韓国F-35も、わが国で整備される方向な上、空自仕様に比べ性能ダウンした機種が「有力候補」に浮上中。低い技術力とモラルの“相乗効果”を反省せず、韓国の日本に対する嫉妬の炎はマックスである。

 度し難い無計画&楽観

 未熟なら謙虚になればよいのにエラそうに振る舞う。12年、米製艦対空ミサイルSM-2が標的と反対に飛び自爆した。韓国は米国に補償要求したが、米側は「各国海軍に欠陥報告はなく、韓国海軍特有の事故」と拒否した。米側は韓国にこう言って黙らせた、と推測する。

 「弾道ミサイル迎撃用のSM-3は実験段階でほぼ全弾命中した。SM-3に比べ標的速度が圧倒的に遅い航空機迎撃用のSM-2が成功率50%とは?」

 

 無計画&楽観も度し難い。KFXは当初、韓国の技術水準内で計画した。ところが政府・軍の各機関が求める機能を五月雨式に取り込み、身の丈をはるかに超えた超豪華戦闘機に化けた。米国が提供を拒絶した最先端レーダーなど4技術も「開発中に何とかなる」と見切り発車。最先端レーダーの国内技術水準が要求性能の13.5%との現実に目をつぶり、「国産」への鼻息も荒い。14年の航空分野における部品国産化率39.6%の国が10年以内に国産化率65%の4.5世代戦闘機を造る、とか。欧米一流企業でさえ、第4~5世代機に20年前後も費やしているのだが…

 4技術の穴を、韓国は怪しげな“自国技術”と欧州やイスラエルに頼って埋めるだろうが、節操なく兵器を売る欧州ですら警戒感は強く、旧世代情報しか出したがらなくなった。航空機エンジンといった核心部分は技術移転を控え、設計説明も最小限にとどめる。自前技術を培っていれば、断片情報を応用し国内開発も成就するが、技術の盗用・つまみ食いを繰り返すツケで、基礎技術の遮断程度で国内開発を困難にする。高度技術を伴う部品・システムは輸入。単純部品は国内製造し、韓国企業が組み立てるが、部品が要求性能を満たさぬ代替品・欠陥品だったり整備不良だったり。

 

 「潜水できぬ潜水艦」保有

 韓国海軍の潜水艦はドイツが開発し、韓国企業が組み立てるが、韓国側の瑕疵などでトラブル続き。まず、数年間ドックに鎮座する1番艦。原因不明の騒音を修理中というが、ブラックボックスを分解→元に戻せず→日本企業に泣きつき→断られたと聞く。お次は3番艦・安重根(アンジュングン)。初代首相・伊藤博文(1841~1909年)を暗殺したテロリストの名だ。相も変わらず日本に凄味を利かせたつもりの奇行だが、哀れなほど「締まり」のない艦である。ドイツ企業の締め付け強度要求を満たさぬボルトを韓国企業が製造し、艦橋と甲板を固定するボルトが緩むやら折れるやら。韓国製スクリュー・プロペラにも、151カ所の亀裂が見つかった。敵を待ち伏せる通常型潜水艦の命は静粛性で、日本企業は芸術的精度でプロペラを仕上げる。1カ所の傷が「個性的雑音」を出し、敵に艦名まで割り出されるのに151カ所とは…。ドイツ製に交換と成った次第。

 このほか、燃料電池の不具合などをへて「潜水艦モドキ」が続々と“就役”。「マレー半島やマラッカ海峡は作戦域」と豪語した韓国海軍潜水艦隊は、沿岸をウロチョロする本来の実力を余すことなく発揮中だ。「潜水できぬ潜水艦」を保有する珍しい海軍に、各国海軍は脅威、否、驚異を抱き、ドイツ製は評判を落とした。世界中で日本の悪口をタレ流す韓国も、豪州次期潜水艦をめぐるドイツとの熾烈な受注合戦では“援護射撃”してくれている???。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS