中国が初の原発白書、米仏露に次ぐ原発大国に

2016/01/27 18:36

 【北京=五十嵐文】中国政府は27日、中国の原子力発電に関する初の白書を発表した。

 白書は、国内の原発建設を加速して2020年までに発電量を現在の2倍以上に増やすほか、原発の海外輸出などを通じ、30年までに「原発強国」の実現を目指すとしている。

 中国政府が、国内の原発基数などを公式に明らかにするのは初めて。習近平(シージンピン)政権はアジアと欧州を陸海のシルクロードで結ぶ巨大経済圏構想「一帯一路」を軸とした原発輸出に力を入れており、中国の原発政策の安全性や透明性を主張する意図があるとみられる。

 白書や関連資料によると、中国国内では1月現在、沿岸部の7省1自治区で計30基の原発が稼働しているほか、24基を新たに建設中という。稼働中の原発基数としては、米国、フランス、ロシアに次ぐ世界4位となる。30基の総発電量は2831万キロ・ワットで、20年までに計5800万キロ・ワットの発電量を達成するとしている。